宇佐美敦博(フルート)と宇佐美文香(ピアノ)は、プワソンルージュ音楽企画室の中心となる演奏家として、コンサートと録音作品の両方を制作しています。
コンサートでは、作品を並べるだけではなく、曲どうしの関係から生まれる流れや響きを大切にしながら、一つの時間としての音楽を形づくっています。
録音では、演奏そのものだけでなく、空間や響きも含めて一つの作品としてとらえ、コンサートとは異なる形で音楽を届けています。
フルート:宇佐美 敦博
Atsuhiro Usami
パリ・エコールノルマル音楽院室内楽科修了。フルートを故永長次郎、寺本義明、P.レスゴルグの各氏に、室内楽をC.ドゥビュシー、リコーダーをM.ミルチベルグの各氏に師事。
デビュー後は、音楽と現代美術のコラボレーション公演や無伴奏リサイタルなど、企画性のあるコンサート活動を展開。「水の演奏会」「ARIA×AIR」「present」などの公演を通して、作品の組み合わせや空間全体の流れを重視した演奏活動を行ってきた。
フランス留学後は、フランス音楽を中心とした演奏活動に取り組み、「パリの音楽」「パリの室内楽」などの公演を企画・開催。
また、録音作品においても、演奏者自身の耳で納得できる音を形にすることを重視し、コンサートと並ぶもう一つの作品制作としてCDアルバム制作を行っている。
2024年、3rd CDアルバム『CINEMA flute & piano』をリリース。
録音・制作については、録音プロフィールに詳しく掲載しています。
ピアノ:宇佐美 文香
Ayaka Usami
岐阜県立加納高等学校音楽科卒業。公益財団法人山田貞夫音楽財団奨学生。愛知県立芸術大学卒業。ピアノを山田純子、上野栄美子、小坂圭太、フィリップ・ビアンコーニの各氏に師事。
ぎふ・リスト音楽院マスターコース2016修了。2021年「愛知県立芸術大学生による新進演奏家コンサート」に選抜され出演。第32回京都フランス音楽アカデミー(2023)修了。
大学在学中より、フルート奏者・宇佐美敦博との共演を開始。「フルートとピアノによるフランス小品集」「異国の情景への憧れ〜ドビュッシーの世界」などに出演。
フルート作品においても、ピアノを単なる伴奏ではなく、音楽全体の流れと響きを支える存在としてとらえた演奏を行っている。
現在は、プワソンルージュ音楽企画室の演奏活動を軸に、デュオによる録音作品の制作にも取り組んでいる。
宇佐美敦博と宇佐美文香は、コンサートと録音作品の両方を通して活動を続けている。2017年のデュオ・コンサートをきっかけに、プログラムを作品として構成する現在の活動の形がより明確になった。
2018年、1st CDアルバム『フランス・フルート名曲集』をリリース。収録曲「小舟にて」は、NHK-FM「夜の停車駅・雪山の幻想」のエンディング曲に採用された。
2022年、2nd CDアルバム『月の光〜フランス・フルート作品集』をリリース。音楽現代誌には、「フルートの響きが大気となって自然に流れゆくかのようである」「ピアノは多彩な音質によって作品に奥行きを与えている」と評され、推薦盤として掲載された。
2024年、現代作曲家による編曲作品を集めた『CINEMA flute & piano』のデュオ・リサイタルを企画・開催し、同タイトルの3rd CDアルバムをリリースした。
* 音楽雑誌『音楽現代』2022/11月号